氾濫の町からブレンナー峠を越えて  その1

いま、ザルツブルクからジェノバ行きの飛行機に乗っている。ドロミテ航空の小さな双発プロペラ機は、ほんの20席くらいのシートで、かなりヤレた機体ではあるが全席革張りのうえ、ゆったりとしている。まるで、プライベートジェットならぬプライベートプロペラ機だ。

そういえば、このフライト便のみ妙に料金が高かった。日本からイタリアまでの夏季往復運賃はビエンナまでの1フライト追加で約20万円だが、このザルツブルク→ジェノバ間は6万円も取られた。普通、欧州各都市間は5千円から1万円ってとこが相場のはずなのに。


ちっ! やられたか、旅行代理店の凄腕娘に。
いつものように出発間際に頼んでしまったから、ロクにフライトの確認もしなかったことが悔やまれた。


しかし、飛行機が離陸してフライトアテンダントのサービスが始まると、私の悔いも解消しだした。



色黒でキリッと顔の締まったアテンダントは明らかに南イタリア出身と分かる。その娘がウエルカムシャンパンサービスを始めた。欧州域内便のエコノミークラスでは出ないシャンパンを乗客全員に振る舞い出したのである。


おっと! こいつはユーロビジネスだったんだ!
ふぅ~むぅ!  8月のザルツブルクからジェノバ行きの便なんて音楽祭帰りのイタリアの金持ちしか乗らないんだろう。それが証拠に品の良さそうな爺さん婆さんばっかりだ。なるほど、飛行機代も高い訳だと納得する。



まだ、朝の9時過ぎで、昨夜、洪水になりかかったザルツブルクの街灯りを見ながら、しこたまオーストリービールとワインを飲んでしまったことが悔やまれた。食欲ならぬ酒欲が湧いてこない。


それにしても、この年の洪水は酷かった。ビエンナからザルツブルクまでJALバスに乗って行こうとしたのだが、前日、ドナウ川が氾濫し各地で道路が寸断されてしまった。
JALバスのガイドさんも無事ザルツブルクまで着けるかどうか確証が無かったと見え、途中何度も携帯でルートの確認をしていた。日本でなら、確実に運行中止になるところだが、こちらではそうも行かないのだろう。
旅行日程がキャンセルになると、非常にやっかいな事になる。だから、かなり無理をしてでも強行してしまうようだ。


画像


写真はルート変更となったドナウ川クルーズ。川が増水し岸辺の木立が水に埋もれている。


次号へ続く

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