釜山4泊5日 その2

前回からの続き
翌日、午前中からBIMOS撮影のためコンベンションホールとなるBEXCOへ出かける。



地下鉄2号線の西面駅からセンタムシティ駅まで13駅、時間にして40~50分というところか。朝も9時半を過ぎていたから電車は空いているだろうと思ったら何故か若者たちで酷く込み合っていた。途中に慶星大学釜慶大学という駅があるからそこの学生らしかったが、10年ほど前の山手線電車と同じく椅子に腰かけた女子生徒は没我の世界、ラッシュアワーで込み合う車内などお構いなしにお化粧に勤しみたっぷり30分以上も時間をかけて念入りに塗りたくっていた。



最近の日本ではあまり見かけなくなった光景ではないかと思うのだが、公共の中に私という仮想バリケードを作り、そのなかで自己満足に浸るというギミック文化が韓国にも伝播したのか、あるいは東アジア特有の現象なのか、とにかくコギャルが消えた日本では昔懐かしい風景として微笑ましく思い出される出来事ではあった。



BEXCOへ到着し会場入り口で入場券を購入しようとするが、その前に何故、BIMOSなのかという問いに対して。



モータージャーナリストの吉田由美ちゃんがその昔、釜山モーターショーが始まったころ取材に訪れて感想を記事にしていたことがあった。それによると韓国モデルさんは足が長くて綺麗、でも新興国ではよくありがちなことなのだが、モーターショーというよりまるでモデル撮影会! それも撮影対象は全身整形の作り物と、女としての嫉妬心なのかそれとも侮蔑の言葉なのか、車とは関係のないコメントを述べていてそれがひどく記憶に残っていたのである。ふぅ~~む、これはおもしろそうだと!



という訳で、せっかく写真を撮るなら作り物でも綺麗なものをと思うのが男のサガ、これはチャンスがあるなら一度は行ってみたいとずっと思っていたのだが、20年ぶりくらいに漸く実現することとなった。



会場へ入場するには普通、8,000₩の入場料が取られるが、外国人ならパスポートを提示すると無料。明日も来る予定なので二日分無料とは有り難い。休憩時のビール代が出るようなものだ。



第1会場と第2会場を合わせた広さはちょうど東京モーターショーが開催されたビッグサイトと同じ程度か、月曜の午前中ということもありそれほど込み合ってはいなかった。


画像
韓国モデルさんはみな整形ということは聞いてはいたが、実際に観てみるとどのモデルさんも同じように似た顔立ちをしているので確かに整形かもしれないと感じたのであるが、それ以上に驚いたことは八頭身とも思われるすらりとした肢体とは明らかにアンバランスな叶姉妹並みの胸の大きさ!
日本人の目からすると異常といっても過言ではないほどの乳の大きさに、これほどまでに整形するのかと思わず唖然として開いた口が塞がらなかったのである。



それと、東京モーターショーのモデルさんと明らかに異なることは、韓国のモデルさんは愛嬌が良いということか、ツンケンとした表情の東京モデルさんより圧倒的に観客の要望や期待に応えてくれる笑顔づくりが素晴らしい。それはまるでモデルというよりアクトレス、女優のように観衆の期待に応えて演じてくれるのである。





全身整形してでも作り物といわれてもその肢体の美しさが最優先され観衆もそれに迎合し一層喝采する。モデルという職業を演ずることが観客のそれとなく願望するほの暗い期待を実現し、それは非日常としての麻薬のような高揚感を人々に与え一時の解放感や生きるための微かな希望として作用しているのかもしれない。プロとして、仕事人として、徹底して演ずるモデル魂、作り笑いなどいとも容易く一瞬のうちに造って見せるその姿勢に完膚なきまで打ちのめされ、手に握るデジカメのシャッターも震えるのであった。


次回へ続く







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