真冬の高速ドライブ 国見峠の怪

前回からの続き
菅生PAを出発し南下を続けるうち、天候が次第に怪しくなり、路面がチョークの粉をばらまいたように白く汚れだした。



どうやら、この汚れは融雪剤によるもののようで、雪を溶かした残渣が路面にへばり付いているものと思われた。このあたりの山岳地帯は雪深い地域で、高速道路の中央分離帯や側壁には白い残雪が目立つようになってきたのである。



融雪剤には塩化カルシウムが含まれており、これは金属を腐食する作用がある。一昨年、車を買い換えたとき、最初に打診していたディーラーの 営業マンにインチアップしたホイールを装着するよう要求したところ、この地では冬の融雪剤の影響でどんなに立派なホイールを履いていてもそれは数年でぼろぼろに腐食してしまうからホドホドにと、諌められたことがあった。



アルミでも腐食することがあるのかと疑問に思ったが、塩素とカリによる化学反応だから何でもありなのかも知れないと、その言葉を信じ、インチアップは見送る代わりにアルミ付きスタッドレスを無償で付けるように要求した。本体価格の○○%値引きと下取り価格の××%アップに加えての要求である。



冬に道が凍結する地では車にスタッドレスは必須であろうから、車を購入する人は皆同じように無償で要求するものと思っていた。しかし、それまでニコニコしながら応対していた営業マンは急に顔色が蒼ざめ眼は点のように固まってしまった。そして、ちょっと相談してきますと奥へ引っ込むと暫くして所長といわれる人が出てきて、丁重に断りを入れたのであった。



どうやら、この地での法外な値引き要求と映ったらしいのだが、半値、八掛け、2割引などと原価割れのたたき売りを要求しているわけではないので、この程度なら北国ではどこでも交渉の過程で出てくる事と思っていた。



路面は次第に濡れてきてタイヤと路面との擦過音も大きめになってきたような気がするがハンドルや足回りの感触としては明確には伝わってこない。この車は3回目に訪ねたディーラーの車だから 最初のディーラーの車ではない。試乗で運転した感触では最初のが好みだったのだが、如何せん、交渉毎は性能のみで決まることではなく総合的に価格込みで、尚かつ、営業マンの応対次第で決まることなのである。



もしも、最初の気に入った車であったなら、このような路面ではどのような反応を示すだろうかと、いまとなっては無意味なことを考えているうちに、高速の山岳路は次第に霧に覆われ行く手が霞んでくるのであった。長い上りで登坂追い越し用に3車線ある区間に国見SAの標識が出てきたので、迷わずそこに滑り込んだ。


画像
国見SAは幻想的な霧に覆われていた。それは、寒冷な空気が暖かい地表と触れ、駐車場のコンクリートから真っ白なガスが地表を覆うように吹き出ていたのである。このような光景は初めて見るものであった。新年のテレビ放送で、北国の海では暖かい海水に寒冷な空気が触れ海から湯気が噴き出すという時事ニュースを見たことがあるが、まさにそれと同じであった。ここは海ではなく山なのであるが、山中でも気象条件が整えば、海と同じような現象が発生するのだろう。



外気温は1℃ちょうど、車から外へ出ても何故か気温ほどには寒くは感じられず、それはきっと、この幻想的な自然現象が精神を高揚させ肉体を無機化してしまったからに違いない。



次回へ続く





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