月山紀行

今年の夏の天候はなかなか読みづらく、梅雨が明けたようで明けないじりじりとする日が続いていた。そんななか、漸く前線が遙か北の方に移動しかけたところを狙って、待ちに待った月山へと出かけたのである。



山形県に位置する月山は出羽三山の霊峰として、昔から信仰の対象であると同時に山伏の修行の場として知られているところだが、スキーヤーの端くれとしては、そんなことよりも夏スキーの聖地として、一度は行ってみたいと思っていた山である。



しかし、そのアクセスは容易ではなく、少なくとも車を使わなくては辿り着けないのである。しかも、横浜 からでは夏のシーズンでも1日がかり、片道およそ10時間は覚悟しないといけないだろう。



おまけに、現地の情報に明るくないものだから、どのような斜面でどのようにコースが敷かれているのか、はたまたどのように山を登り、更に、下った後のアクセスはどのようになっているのか、ベースとなる温泉宿は有るのか無いのか、全くもって分からないことばかりだったので、ついつい、出かけるのが億劫になっていたのだった。



それが、こちら からはきっと半日もあれば辿り着けそうなのだと判り、5月の八甲田春スキーが終わってからは、夏にはきっと行くぞと心に決めていたのである。
そして、遂にその時がやってきたのだった。ただし、今回はスキーの装備は持っていかず、現地の様子見だけの予定である。何故なら、単独行動は危険に尽きるし、山スキーは周到な準備のもと、仲間と大勢でワイワイがやがやとやるに限る。酒も入れば尚更である。



ということで、8月1日の金曜、未だ雲が厚く残り、時々小雨がぱらつく東北道を出発したのだった。ここ暫くは高速を走っていなかったし、引っ越ししてからは幌を上げて走ることも無かったので、ここは一気に、多少の小雨なら濡れることはあるまいと覚悟を決めて、一路、山形道を目指したのだった。



村田ジャンクションまではうねりのあるツイスティな高速だが、そこを抜けて山形道に入ると道は一直線となる。幹線高速とは異なる支線故、車幅が狭くなるがやむを得ない。



何度となく来たことのある山形蔵王を過ぎると、そこから先は未知の国、初めて走る山形中央道となるのであった。天も祝福してくれたのか、長いトンネルを抜けてからは、先ほどまでの曇天と小雨は嘘のように晴れ上がり、青い夏空が拡がった。



途中、寒河江サービスエリアで休憩する。高速道路マップでは何度と無く見かけたこの特徴有る文字。いままで何と読むのかさえ知らなかった。それが、サービスエリアの民家風建物に掛かっている看板で、サガエ と読むことが、初めて判った。

画像



ここまでの山形中央道は、豊かな田園風景に囲まれたのどかな穀倉地帯であった。回り一面に水田が拡がり、夏の陽射しを浴びて稲穂が輝く。日本の中にも未だ、このように昔懐かしい田園地帯が残っていたのかと嬉しくなるような景色が続くのだった。


次回へ続く

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