5月のドライブと愚者に降る俄雨

昨日はディーラーから車を借りて高速ドライブへと出かけてきた。何故、車を借りたのかという込み入ったことは公には出来ないのだが、今年、車検が迫っている と言えば、事情は察しが付くことと思う。



引っ越ししてから、こちらを拠点としての行きたいところは数々あるのだが、横浜時代には絶対に1泊2日では辿り着けないところを目指して出かけたのである。



最初、月山に行こうと思ったのだが、山の天候がいまいち不安なことや、定宿にしている温泉宿が生憎ゴールデンウィーク明けの休みに入っていたことから、急遽予定変更し、東北道を北へ北へと向かったのだった。



典型的五月晴れとなった東北道は道も空いていて、おまけに借りた試乗車がほぼ新車と言うこともあり、翠の風そよぐなかどこまで行っても快適であった。気分的にはこのまま道の果てまで行ってしまいたいという誘惑に駆られたが、翌日の午前中には車を返却しなければならず、自ずと行き先は限られてしまうこととなった。



午後の3時過ぎ、松尾八幡平ICで降り安比高原を目指した。ところが、降りてから初めて気が付いたことがあったのだが、それは、カーナビが着いていないと上手く一般道路を走れないと言うことである。一度、カーナビに慣れてしまうと、ナビなしの車では行き先が不安でしようがないのであった。はじめて来た土地の道など特にそうであり、昔のように紙の地図を見ながら走る等と言うことは既に不可能なこととなっていたのだった。



時々現れる青色の道路標識に目をこらしながら、借用した車にはナビが着いていないことを恨み、これでは到底安心して先に進むことができず、今夜泊まる宿を見つけることもままならなかったので、やむなく途中から引き返し、日帰りの高速ドライブとなったのだった。



人間、一度便利な物に慣れてしまうと、後には戻れないものということはよくよく知ってはいたのだが、まさか、自分自身、そのようになってしまっているとはつゆ知らず、愚かな己を思い知らされたのだった。ナビに限らず、パソコンしかり、携帯しかり、ETCしかり、車もしかり、と数え上げれば切りがない。どっぷりハイテク機器に浸かった生活は、田舎暮らしを始めようが隠遁生活を始めようが海外逃亡しようが、チッとやソッとでは放棄することが出来ないのである。



それでも、昔のように、渋滞する首都高 を通るストレスと事故の心配から解放されたことから、ほとんどプライベート道路と化した東北道を思いっ切り飛ばし、快音を発する試乗車のエンジン音に酔いしれて、心もウキウキと一路、帰途へ着くのであった。

画像



写真は夕暮れの雲が掛かる岩手山。夕日が山に差し込む時、にわかに黒い雲がモクモクと発生し、世の中の愚者を洗い落とすように俄雨が降ってきたのだった。

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