呪縛からの解放

八甲田から戻り、 スキー板 や 登山の小物達 を片づけている間も五月の連休は続いている。その間、連日のようにロードバイクやスイミングをこなすことが出来、昨年までの環境との違いを身をもって知ることとなった。



横浜にいた頃、八甲田帰りの連休は、それこそ車の渋滞で身動きの取れない状態となっていたものだ。今日のニュースでも放映していたが、昔住んでいた近くには海の公園や八景島やベイサイドマリーナやアウトレットなどの娯楽施設が密集していたため、特にゴールデンウィークともなれば、朝早くからそれらの施設目がけて近隣や遠方からドッと車が押し寄せて来るのだった。



そして、団地周辺の生活道路が瞬く間に車で渋滞してしまう。こんな状況だから、折角、八甲田帰りの気分最高、体力最高の状態を維持しようと ロードバイクトレーニング に出かけようと思っても、ずらりと渋滞で並んだ車の列を見ては、とてもトレーニング気分にはなれないし、路側まではみ出して停車する不届き車もいる具合だから、非常に危険なこと極まりない。家の中でジッとしているしかしようがないのである。



つまり、昨年までのゴールデンウィークは八甲田に行っている前半はハイ、戻ってきてからの後半はローと、住んでいる環境に左右されていたのであった。それが、今年はどうだ、まるで昨年とは様変わり。こちらにはいまのところ、ゴルフ場を除いては近隣にめぼしい娯楽施設などないから当然のことなのだが、生活道路や主要道路の特異日的渋滞などないのであった。



そんなロードトレのスナップ写真。新しい家からおよそ5kmほど行ったところの団地入り口。ここまでの道はほほ直線なのだがアップダウンと強い西風が吹くきついロード。この道を2往復するから約20kmがロードトレのメニューとなっているのである。

画像



それにしても、横浜時代は狂気としか言いようがないほどの大渋滞だった。みな一斉に休む国民の祝日が続くから、しようがないと言えばそれまでだが、考え方や発想の仕方が同じで画一的なことが恐ろしい。



日頃、家庭サービスできないお父さんは、年に一度のゴールデンウィークくらい家庭サービスしようと努力する。しかし、海外や北海道や沖縄に行く余裕は持ち合わせておらず、日帰りできるディズニーランドや八景島で妥協を図る。でも明らかに渋滞が目に見えていて、下手をすると目的地まで辿り着くことも出来ず途中で引き返さなければならないリスクも想定される。


さて、こんなとき、あなたはどうする?


それでも、多くのお父さん達は家族を連れて車で出かけるのだろう。多くの労を厭わず危険を顧みることもなく。何故だ?



このような行動にアジアを強く意識せざるを得ない。香港や台湾、インドという人口過密アジア。行く先々、人の絶えることのないアジア。人は皆同じ事をするように見えるアジア。同じ事をしていれば安心なアジア。



ある種、これは宗教なのではないだろうか?
日本人は多神教国家と言うこともあり、仏教や神教、キリスト教など多くの神を人それぞれに崇めている。また、もとより神など信仰していない人々も多い。そして、葬式の時や結婚式の時などは日頃信じていない神や仏に対して形だけの礼を捧げようとする。


そうしないと、折々の気持ちが収まらないのだ。信じる信じないの如何に関わらず、冠婚葬祭の時には寄り縋る御旗が欲しい。



ゴールデンウィークの大渋滞も、もはや冠婚葬祭と同じ。人と同じように行動する安堵が欲しいと寄り縋る正義の御旗。



まるで、メッカ巡礼のイスラム教徒のようではないか。一生に一度、メッカ目指し巡礼するイスラムの信徒達。一切の迷いなくあらゆる危険を顧みず、ひたすら聖地メッカを目指す神の下部達。
時々、ニュースに出てくるこのような映像をみて、宗教的戒律の厳しさと行動の特異性に馴染まぬ外国を感じていたのだが、同じように海外の人々が日本のゴールデンウィークの様子を見たならば、やはり同様な異質性、単一性、理不尽性を感ずるのではなかろうか。



もはや、ゴールデンウィークは日本人の宗教なのだ。たとえ、どんなに混み合おうとも、たとえ、どんなに困難であろうとも、それは粛々と実行される宗教。その権利は決して覆されるべきではないと考え、過去から未来へと続く永遠の苦行と安息を得るための宗教。



私は、いま、そんな宗教から解放され、生涯続いた呪縛から解放され、本当の自由を手に入れようとしている。

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