フローリングとよけいなお節介  その1

リビングや洋間をフローリングに変えてから、かれこれ15年は経つ。リフォーム直後はせっかくのフローリングを傷つけないようにと、真冬にもかかわらず窓を全開にしてワックス掛けしたものであるが、その情熱も次第に薄れ1年も経たないうちにカラ拭きもしなくなってしまった。



それでも、ダイニングテーブルと椅子を置くところにはフローリングの上にカーペットを敷いて保護目的で15年間使ってきた。 夏には竹の敷物を冬にはホットカーペットを と年に2回定期的に敷き直すリビング部分の敷物とは違って、ダイニング部分はずっとそのまま敷きっぱなしだった。



週に一回の掃除をやる度に、最近微妙に気になっていたことがあり、それはカーペットがピッタリ隙間無くフローリングに張り付き、掃除機の力くらいではびくとも動かなくなっていたことだ。



ある日、思い切ってその張り付いたカーペットを剥がそうと思い、端を持ち上げたところ、なんと、フローリングにカーペット裏の滑り止めゴムが格子模様そのままに転写し、無惨な姿となっていたのであった。



あっと驚いたが後の祭り!!!

おまけにスンナリとは剥がれないそのカーペットは、テーブルの脚と椅子の脚の跡部分が特に酷く張り付いていて、ちっとやそっとの力では容易に剥がれようとしない。椅子の脚跡のところが特に酷く、椅子に座ったり動かしたりずらしたりしたときの脚の圧力でフローリング板面とカーペット裏面が完全に物質融合してしまっていた。




これではいかん、これじゃ、いまのねじれ国会と同じでフローリングもカーペットも機能しない。酷く醜い政治状況と住環境には耐えられない質なので、取りあえずカーペットは犠牲にしてでもフローリングから引き離さなきゃと思い、強引に引き剥がしに掛かった。



しかし、15年分の時間と圧力を掛けて張り付いたそれは容易には剥がれようとしない。腰に力を入れ、満身の腕の力と腰の踏ん張りを何度掛けなければいけなかったのだろうか、途中水を飲みのみ繰り返すこと延々と4時間、遂にカーペット表皮と裏地が剥離するまでになり、漸くカーペットの表皮を部分部分剥がすことでフローリングから分離できることとなったのだ。こんなことは例の ウォシュレット故障 以来だぜと思い、しげしげと荒れた床面を見る。

画像



しかし、頑固に張り付いた裏地ゴムは写真のようにフローリングから生えた巨大なカビのようになっていて、どうやったら剥がれるのか皆目見当も付かない状態だ。
もともと、テーブルや椅子の脚がフローリングを傷つけないようにとの思いでカーペットを敷いたのに、それが裏目に出るとは!!!



まぁ、このようなことは人生ではよくあること、良かれと思ったことが実はよけいなお節介だったと言うことが。



昔、いつも通っていた飲み屋で、その日は独身のA君と飲んでいたのだが、アルバイトでウェイトレスをやっていたC子ちゃんとは何となくお似合いかなと思って軽く紹介したところ、お互いに間が悪そうな顔をされ、そのままになってしまったことがあった。そればかりか、C子ちゃんはその日以来、店を止めてしまい、A君からは二度とこのようなことはしないで欲しいと強く注意されてしまった。



後に機嫌を直したA君から詳しく聞きただしたところ、二人は元々知り合いで、暫く前に別れたところであったとのこと。それを知らずに、酔っ払い親父がよけいなお節介を焼き微妙な二人の感情を逆撫でしてしまった。



また、ある年、いかにも顔色が悪く、青息吐息の雰囲気を醸しだす青年を八甲田春スキーに誘ったことがある。社交上手なその青年は先輩の気持ちをおもんばかってか、その場では即座に行きますと同意してくれたが、やがて時期が近づくと実は板を持っていないと言いだし、後ろ向きの姿勢を見せだした。



こんなことでは、この青年のためにならんと思い、1年程前に購入した未だ真新しい板と靴一式を青年にあげることにして、無理矢理、八甲田へと連れて行ったのである。
爽快な八甲田山岳スキーを体験し、仲間と一緒に露天風呂に入りながら日本酒を飲みのみ2時間も風呂の中で人生談義に浸っているあいだ、その青年は何となく詰まらなそうに面白くもおかしくも無さそうな淡泊な表情を崩さなかった。



翌日、急遽、東京で用事があるので帰ると言い出したその青年を見送り、八甲田の自然も憂う青年の心を癒すことは出来なかったかと残念に思っていたものだが、やがて、5月も過ぎた頃その青年はさっさと結婚してしまったのである。



いま思えば、その青年は当時から結婚すべきか否か、ハムレットの心境だったのだろう。それをゴールデンウィーク中、無理矢理、八甲田へ連れて行ったものだから、彼女との関係が悪くなりはしないか気が気でなかったようだ。それで、八甲田を早々に切り上げて、即座に結婚の決意を固めてしまったというのが真相だった。



顔色悪く、青息吐息に見えたのは恋煩いの兆候であったのだろう、八甲田春スキーへのお誘いなんて、よけいなお節介を焼いてしまったようだ。


次号へ続く





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