パンツとワインの微妙な関係  その2

前号からの続き
翌日の朝、髭も剃らないまま、早速、ホテルのレセプションに行き、下着や衣類の店を尋ねる。
ケルントナー通りというのは、いわば日本の銀座のような所で、衣料品店は歩いて直ぐ近くにあるのだが、開店時間は10時30分からときた。これでは、今日の午前中の予定は潰れてしまう。


おまけに、高級店ばかり並ぶ界隈だから、安物は置いていない。ほとんど、訳の分からないブランドものだらけだ。


やむなく、開店直後、日本から着続けたよれよれの格好で教えられたSTEFFLのメンズフロアへ行き、トランクスパンツ、靴下それにTシャツを買う。サイズが日本人向けとは異なるので、店員に聞きながら選ばざるを得ず、ひどく時間が掛かってしまった。それと、価格が高い。下着とTシャツ2日分で123ユーロも取られた。



ロストバゲッジとなったスーツケースがホテルに到着したのは、その翌日のことである。DAMAGE REPORT と伴に。
なんと、スーツケースのアンダーフレームが変形し、中から衣類が飛び出しかかっていたのだ!


あー!! これは大変!  大丈夫か?  ビエンナのあとはジェノバへ行くんだぞ、スーツケース保つかな? と、不安が過ぎる。
修理してる時間もないし、買い換える気持ちも湧かないし、いろいろチェックしてみて何とか行けそうだと判断。はみ出しそうな衣類は中に詰め、隙間のできた部分には固形物を充てる。鍵を閉めてから幅広のベルト4本を使いぐるぐる巻きに締め上げる。


画像



このようにして、散々のビエンナ行きから帰国後、早速、アリタリア航空日本支店に連絡し、ことの惨状を訴え、必要経費と慰謝料の請求を行う。

概ね、以下の請求。
・必要経費 : 下着等の衣類代と関係先への電話代 136ユーロ
・移動に伴うタクシー代 : 112ユーロ
・慰謝料 : 旅行目的棄損と精神的ダメージへの補償 61万円



それに対するアリタリアからの回答は微塵の誠意もないものだった。
・欧州域内航空運行規約では24時間以内の荷物配送遅延は補償されない
・1929年制定ワルソー条約に基づく国際航空運送に伴う荷物配送遅延補償は、1日当たり25ドルまでとの規定があるので、貴殿の場合は円換算で3,020円補償可能


まるで、遅れて当たり前みたいな回答内容とあまりの補償の安さに完全に頭にきて、何度か交渉を行うがラチが明かず、現在も解決していない。
それにしても、1929年制定の条約を未だに使っている航空業界って、一体どういう神経してるのか???????
当時と物価水準とか生活水準とか明らかに違うだろうが!!!




この件があって以来、海外へ行くときは、手持ち鞄のなかに、必ず2日分のTシャツとパンツ、それに靴下を入れていくことにしている。それも、STEFFLで購入した曰くつきのヤツを。
何故かというと、値段が高かった分、それは高級なイギリスものの綿素材でできており、ひどく着心地が良いのだ。


ついでに、アリタリアは利用しないかというと、そんなこともなく、イタリア以外の欧州に行くときでも、極力ミラノ経由で行くようにしている。これも何故かというと、ミラノ空港の国際線スタンドバーで飲む美味しいワインの味が忘れられないことと、アリタリアのマイレッジは期限無制限なので、無料航空券をGETできるまで、何年でも貯められるからだ。


惜しむらくは、このようなトラブルがなければ、もっと楽しい気分で旅行できるはずなのにと思いつつ、今年もSTEFFLのパンツを手持ち鞄に詰めながらミラノ空港で飲むワインの味に思いを馳せ、いそいそと日本を発つのである。





◆オーストリーワインの最高峰!リースリング・スマラクト・ロイブナーベルク[2003]FXピヒラー
シーザーワイン カンパニー
オーストリア/ヴァッハウ渓谷/白/辛口 オーストリアのワイン評価で定評のある『ファルスタッフ』誌で


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