復讐するはゴキにあり

それは2週間ほどの旅行から帰った日の出来事だった。
早朝、成田に到着し帰国審査の後、やれやれという感じでエクスプレスに乗り、お昼ころには家に到着した。

2週間も留守にしていたので、家中の電気は皆切っている。窓も閉め切っている。人の気配は全くしない。

カーテンの閉じた窓から外の薄明かりが漏れる部屋で、なにやら気配を感じた。
まさか、生き物がこの部屋の中にいるはずもない。非常用の食料さえ置いていないのに…………


息を呑む間もなく、明らかにそいつは和室の壁に張り付いていた。

黒い真っ黒の、ほんとに黒いそれは酷く大きく見えた。きっと、全長5cmはあろうかと思うほどの巨大さだ。しかし、妙に痩せ細っても見える。
きっと、食うものもなくジッと耐えていたのだろう、この2週間というもの、この薄暗い部屋の中で。

しかし、一体どこから浸入したのだろう? ここは11階の高さで蝿や蚊などは飛んで来られないはずだし、ゴキだって餌もないところに何故浸入したのだ?

と、思いつつ、駆除方法を考えるが、なにせ、帰国したばっかりで新聞紙やゴキジェットなどは部屋には置いていない。そこで、やむなく、掃除機を取りに行き電源を入れるや否や、弱っているそいつを一気に吸い込んだ!!


暴れた、相当に暴れた、吸入口からは一瞬のうちだったが、途中、ホースの中で20秒くらいもジタバタ藻掻いている音がした。やがて足が折れたのだろうか、羽根が千切れたのだろうか、ハタと静かになり、掃除機本体のゴミパックに吸入された模様。しかし、掃除機のスイッチを切ると再び戻ってくる恐れに怯え、暫く、そのまま通電し、熱風で焼死させることとした。

…………………

死臭、酸の溶ける臭い、エイリアンの金属をも溶かす強酸性の体液臭………
断末魔のそいつはそのような異臭を残し地獄へ堕ちた。



それから暫く経ち、ポゼというその掃除機は当時としては1000Wの超強力吸引力を誇っていたやつだが、ホースに亀裂が入り役に立たなくなってしまった。

普通、そんなところが壊れるか?
ホースが破れる前にモータが壊れるだろう!

と思い、また、ゴキの残した微かな臭いも気になっていたので、新しい掃除機に変えることとした。
いまから5~6年ほど前のことである。



新しい掃除機は、まあ~、お上品というか非力というか、吸引力があるのか無いのか分からないほど静かに掃除してくれるが、あまりの非力感に結局、パワーモードでガー~!!! と掃除しないと気が済まない程の、結局は電気の節約にはならない代物であった。

いままで、週1回の掃除で年間52回、6年使っても約300回しか使っていない。途中、ゴキを吸い込むことも無かった。

なのに、これ、この通り、取っ手が壊れて、おまけに吸入ホースが空中消失??? ……………

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壊れた!!

まずい!!  もの皆壊れていく予感!!!!!
そう言えば、つい最近、ドライヤーが壊れた!!!


ゴキの呪い?   まさか??

復讐するはゴキにあり???


南無阿弥陀仏!!!!!  いまさら遅いか…………

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  • 壊れゆく9月が逝く

    Excerpt: もの皆壊れる今年、特に9月が酷かった。 Weblog: さよならの八甲田 racked: 2007-09-28 20:47