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<<   作成日時 : 2017/02/15 22:03   >>

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2月14日(火)、マレーシアのクアラルンプール空港で北朝鮮から追放中の金正男が暗殺されたというニュースを見て驚きとともに、まるで韓ドラのストーリー展開そのものであるかのような出来事に東アジアのパワーバランス激変の予感を覚えたのであった。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM15H3U_V10C17A2MM0000/?dg=1


ことの発端は米国でトランプ政権が発足したことにある。
それまでのオバマ政権では北朝鮮に対して「戦略的忍耐」方針で臨んできたが、その間に北の核開発進展を許してしまったという反省が渦巻いていた。長距離弾道ミサイル開発も進み、もはや米国さえ北朝鮮ミサイルの射程距離に入ってしまった。中国から圧力をかけ、話し合いのうえで核放棄に持ち込もうという作戦は見事に失敗したのである。



オバマ後のトランプ政権は早急に動いたに違いない。政権発足後異例ともいえる速さでマッド・ドッグの異名を持つ国防長官ジェームズ・マティスを韓国と日本に派遣。表向きの目的はトランプ政権に代わっても米国の同盟国に対する防衛方針は変わらないことを約束するものであったが、実は重要な任務を帯びていた。



それは、北朝鮮の金正恩殺害作戦を実行に移すことを韓国と日本に通達するためであったと推測される。オバマ時代の忍耐からトランプ時代の強権へと戦略転換したことを伝えるためであった。それには韓国と日本に駐留する米軍基地からの戦闘機・爆撃機発進の了解を得ることや韓国軍および日本の自衛隊が参戦することが必要不可欠と説得に来たのである。



トランプはさらに中国に対して、台湾との「一つの中国」政策の原則を見直すと圧力をかけ、その実、北朝鮮の金正恩殺害作戦を呑ませてしまった。2月9日(木)唐突に、習近平との電話会談でそれまでの対中政策転換の発言を取り下げ、「一つの中国」政策維持で合意したのである。その見返りとして、北朝鮮政権交代を確約させたことは間違いない。
中国にとっても、言うことを聞かない金正恩体制より例えば同じ血筋だがより穏やかな金正男体制の方が好都合なことは明明白白。



米国の選択肢は、他に北朝鮮を崩壊するというシナリオもあったはずであるが、イラクでの失敗、強権者サダム・フセイン殺害後、国の統治が混乱している間にISという想定外のテロ組織勃興に手を焼き、現在でもその対策に追われていることを考えると、北朝鮮亡き後、アジアに似たようなテロ組織が勃発しても困るはずで、国としての体制を維持したまま、指導者を変える方に掛けたのであろう。
中国とて同じこと、北朝鮮が韓国に併合されて親米寄り統一国家誕生では国境線が危うい。米国との間には一定の緩衝地帯が将来とも必要と考えることは至極当然のことであった。



2月10日(金)、安倍首相が訪米しトランプ大統領とゴルフ外交を展開したが、表向きの課題、日本の防衛費増額だとか日米貿易不均衡解消だとかそんなことより、北朝鮮対策にほとんどの時間を費やしたに違いない。なにしろ、自衛隊派兵である。空爆は米国が行うとしても海兵艦隊や陸上戦闘部隊は日本と韓国が中心となる筈である。有事の際、自衛のための海外派兵、そのために十分な戦略を練って国内世論を誘導することを米国から要請された。



これらの経過を注意深く観察していた北朝鮮の金正恩、それまでの沈黙を破り、2月12日(日)日米首脳会談の記者会見に合わせてミサイルを一発放った。そして、自らの立場を脅かす異母兄の金正男暗殺を命じたのである。


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1000年以上昔から、朝鮮半島では王朝の継続を巡り親子兄弟、近親者の間で血を血で洗う抗争が繰り広げられてきた。韓ドラの時代劇を見るにつけ、実兄が実弟を殺し非摘出子の弟が摘出子の兄を殺すなどという史実があからさまに描かれるのである。だから、腹違いの弟、金正恩が前妻の子で兄の金正男を毒針で暗殺するなどという1000年前と同じ方法で殺したことがニュースで報じられても、ごく当たり前のこととして受け止めることができるのであった。金正恩には同じ腹の金正哲という兄もいて平壌に幽閉されているというが、彼もすでに毒を飲まされて薬殺されていることだろう。金王朝を名乗る血筋は唯一俺しかいないと誇示するために。



さて、米国と中国の目論見は金正男暗殺によって狂いが生じてしまった。当初の計画では3日ほどの集中攻撃で金正恩とその取り巻き連中を殺害し傀儡政権として金正男を擁立するはずだったがその駒が亡くなってしまった。



今後、米中は戦略の練り直しを迫られるが、そう遠くない時期に北朝鮮に対して総攻撃をかけるだろう。北の核開発やミサイル開発に拍車がかかる前に是非とも息の根を止めなければならず、もはや正面突破作戦しか道は残されていないのである。その時、日本は戦時体制となり北朝鮮から発射されるミサイルの何発かは命中するだろうが、自衛隊が軍隊として初めて海外戦闘を行う歴史的瞬間を迎えることとなるである。
東アジアのパワーバランス激変はこのように訪れ、そして日本は幾ばくかの犠牲と放射能被害を受けながら、アジアの超強大軍産国家としての道を歩み始めることになるのである。




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